越部 信義さんの音楽

2006年1月18日 / favorite CD

作曲家 越部 信義 といえば、僕が一番尊敬できて好きな作曲家なのだが、
今の大体の方は名前を知らないかもしれない。が、実は偉大なる作曲家なのだ。


1960年頃から活動を初め、かれこれ45年、なんと現役。童謡からアニメ、
CMソングまで日本の高度成長期を経て数多くの音楽作品を提供した。


また、NHK「おかあさんといっしょ」の音楽を番組開始当初から40年以上に
渡り担当。2~3年前には担当を引退したようだが、「佐藤 弘道おにいさん」は
知っていても「越部 信義さんは知らない」という方は、真の「おかあさんといっしょ」
マニアではない。(あまりいないと思いますが)


そんな越部さんの作品を収録した、待望のCDが発売された。今まで発売され
なかったのが疑問。題して『おもちゃのチャチャチャ 越部信義の音楽』だ。





※発売日:2005/11/19、SOLID RECORDS、GES-13097/98、4,000円(2枚組)
製造:コロムビアミュージックエンタテインメント、企画・販売:越部信義音楽事務所


今回は残念ながら、「ピクニックマーチ」や、「冗談工房音楽部(音楽工房)」(※1)
所属時代に製作した「♪日石灯油でホッカホカ 日石灯油だもんネ」(※2)等のCMソングは
収録されていない。しかしながら、氏は他にも数千曲を手がけている。このCDでは、
その数千曲の中からピックアップしたもので、氏の歩んできた道を垣間見ることが
出来る待望のCDだ。


(※1)マルチな才能を発揮していた三木鶏郎が主催。
(※2)オリジナル;天地総子、フォー・コインズ。数年前では遠藤久美子がこの歌を
使ったCMに出演。歌詞は企業合併等で「日石灯油」部分が変わっていました。


早速聞いてみよう。(2枚組・32曲+24曲の計56曲)


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1-01 おもちゃのチャチャチャ/眞理ヨシコ


作詞 野坂昭如/補作詞 吉岡 治/作曲・編曲 越部信義
1962年製作<NHK「うたのえほん」>


言わずと知れた、野坂昭如 氏の作詞で有名な童謡「おもちゃのチャチャチャ」。
僕の知っているメロディーと一部異なるところがある。これが本家か。
当時としては画期的と思われるチャチャチャのリズムを子供の曲にふんだんに
取り入れたアレンジも斬新だ。これぞ越部信義の代表曲中の代表曲。


で、当時の 眞理ヨシコ氏 の歌で聞いてみる。
・・・ん? ♪トンボみたいなヘリコプター♪?? ♪宇宙ロケットチャ・チャ・チャ♪??
知らん歌詞がある。5番?まであったのか・・・


なお、この曲の作詞者として、今となっては 野坂昭如氏 が作詞したということが
よくクローズアップされるが、実は「おもちゃのチャチャチャ」の作詞自体は 野坂昭如氏 ではない。


元々この曲は、1959年にフジテレビの大人向けバラエティで、おもちゃをテーマにした
放送日のコントの合間の挿入歌として、同じく三木鶏郎が主催の「冗談工房」に所属して
いた 野坂昭如氏 が大人向けの作詞を担当されたそう。


その後、1961年に越部さんが NHK「うたのえほん」からオリジナルの作品を数曲依頼
された時、新たに吉岡 治 氏が子供向けに詩を書き、世に出た作品がこの「おもちゃの
チャチャチャ」。1963年日本レコード大賞童謡賞を受賞。(今は日本レコード大賞に
童謡賞の部門は無い)


なお、「うたのえほん」は、現在の「おかあさんといっしょ」の歌コーナーの前身にあたる。


歌い手の眞理ヨシコ氏は「おかあさんといっしょ」の初代「うたのおねえさん」
(1961年4月~1962年9月)であり、今も歌手として現役だ。さらに、現在
東洋英和女学院大学人間科学部 教授らしい。


興味のある方はこちらへ。『“音符たち”へようこそ』
http://www.h4.dion.ne.jp/~ompu/


作詞の 吉岡 治 氏は1934年山口県生まれ。サトウハチロー門下だった。
作詞家として活動し始めた当時は作詞家・作曲家・歌手などはレコード会社専属制と
なっていたためか、子供向けから大人向けまで、そのレコード会社が発売した様々な
作品の作詞を手がけている。(レコード会社専属制度については、60年代にフリーの
作り手が台頭し始め、70年代中期にはもはや衰退していたようだ。)


吉岡 治 氏の代表作としては 美空ひばり「真っ赤な太陽」、1980年の「大阪しぐれ」
(都はるみ)や「ふたりの大阪」(都はるみ・宮崎雅)、1982年の「さざんかの宿」(大川栄策)、
1986年の「命くれない」(瀬川瑛子)、「天城越え」(石川さゆり)、など、数々の名作演歌がある。


アニメ曲としては「悟空の大冒険マーチ」があるが、なんと言ってもあの
「キャプテン翼」(1983年)の 故 沖田浩之 歌「燃えてヒーロー」も作詞している。
♪蝶々サンバ とか ♪ジグザグサンバ とか、多少意味不明な詞だが・・・


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1-02 おもちゃのチャチャチャ(英語)/黒田久美子、ブルーストリームズ


作詞 野坂昭如/補作詞 吉岡治/作曲・編曲 越部信義/英訳詞 Linda Hennrick


1-03 おもちゃのチャチャチャ(中国語)/ヤン・チェン


作詞 野坂昭如/補作詞 吉岡治/作曲・編曲 越部信義/中国語訳詞 ヤン・チェン
2004年製作



英語や中国語まで出てきた。
ようは『おもちゃのチャチャチャ』は世界各国で歌われている名曲、と言うことですね。
(と言っても、他の国は知らんが・・・)


歌手のヤン・チェンに興味のある方はこちらへ。
「ヤン・チェン公式ファンクラブ」
http://www.yang-fc.com/


2枚組なのでまだまだ続く。


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1-04 朝いちばん早いのは/眞理ヨシコ


作詞 阪田寛夫/作曲・編曲 越部信義
1962年製作<NHK「たのしい歌」>


朝の光景が楽しく目に浮かんでくる、そんなウキウキ(死語)するような、越部さん初期の作品。


作詞の 阪田寛夫 氏 は童謡「サッちゃん」の作詞者でもあり、なんと1974年に
小説『土の器』で芥川賞を受賞している作家でもあった。
平成17年3月22日午前8時4分、肺炎のため、79歳で逝去。


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1-05 あらどこだ/中川順子


作詞 神沢利子/作曲・編曲 越部信義
1964年製作<NHK「うたのえほん」>


現在も「おかあさんといっしょ」で歌い継がれている名作品ですね。
曲のメロディーなどに妙な特徴があり、一発で印象に残る越部さんの才能が垣間見える曲。


歌の 中川順子 氏は、第5代の「おかあさんといっしょ」歌のおねえさんだ(1964年10月~1967年7月)
現在はカルチャースクールでボイストレーニングや歌の指導にあたっているとか。


作詞の 神沢利子 氏は、いわゆる神話の世界を土台にした本格ファンタジー物語の先駆者らしい。


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1-06 ママとゴーゴー/杉並児童合唱団


作詞 丘 灯至夫/作曲・編曲 越部信義
1964年製作


子供用楽曲として「ゴーゴー」を取り入れたせいか、やけに当時としてはノリが良く
(子供受けしたと思われる)、越部節炸裂の曲。曲がノリノリ(死語)のまま
フェイドアウトで終わるのも妙に良し。


作詞の 丘 灯至夫(おか としお)氏は、1936年に詩人の西條八十に師事。
作詞家として、あの舟木一夫の「高校三年生」を作詞した大先生でもある一方、
レコード会社専属制度のもと、そのレコード会社(当時の社名 日本コロムビア)
から出したアニメソングの作詞も数多く手がけた。特に『ハクション大魔王』など、
タツノコプロ作品は大多数。堀江美都子 のアニメデビュー曲となる『紅三四郎』の
主題歌も作詞を担当している。


コロムビア専属作詞家を1972年に退いた後、現在はコロムビア特別嘱託として、
また、郷里である福島においては芸能福島県人会会長として活動中。


2002年には福島県郡山市に「高校三年生」の歌碑が建立された。また、挙句の果てには
「丘灯至夫記念館」なるものも存在する模様。


「丘灯至夫記念館」に興味のある方はこちらへ。
「福島県小野町 交流施設」
http://www.town.ono.fukushima.jp/on_gaiyo/on_gaiyo_koryu_sisetu.jsp


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1-07 せんせいとおともだち/野崎和子


作詞 吉岡 治/作曲・編曲 越部信義
1965年製作<NHK「なかよしリズム」>


さわやかでゆったりとしたメロディーの中にも、越部さんらしいメロディが光る、清々しい曲。


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1-08 ちかてつ/片桐和子


作詞 名村 宏/作曲・編曲 越部信義
1966年製作<NHK「うたのえほん」>


「1-06 ママとゴーゴー」と同様、子供用楽曲として「ゴーゴー」を取り入れる。
やはりやけに当時としてはノリが良い。これぞ越部マジック。越部さんのセンスが光ります。
「ちかちかゴーゴーゴ」なんて歌詞は意味不明でノリだけ。でもこれが耳に残り良い。
現在も「おかあさんといっしょ」で歌い継がれている名作品。僕が越部さんの曲に再注目し
始めたキッカケはこの曲。


歌の 片桐和子 氏は第6代の「おかあさんといっしょ」歌のおねえさん。(1967年4月~1970年3月)
現在はファミリー向けコンサートの出演やカルチャースクールで歌の指導にあたっているらしい。


作詞の 名村 宏 氏も大御所ですな。


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1-09 ケンパであそぼう/穴倉正信、桜井妙子、東京マイスタージンガー


作詞 阪田寛夫/作曲・編曲 越部信義
1968年製作<NHK「なかよしリズム」>


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1-10 はたらくくるま1/堀江美都子、森の木児童合唱団


作詞 伊藤アキラ/作曲・編曲 越部信義
1986年製作<フジテレビ「ひらけ!ポンキッキ」>


当時子供たちの間で一世を風靡した(と思われる)はたらくくるま。1~3まで作曲。
はたらくくるま2(歌:子門真人 は、当時オリコンシングルTOP100 にランクインしたような。


作詞の 伊藤アキラ 氏は1940年生まれ。「南の島のハメハメハ大王」(NHKみんなのうた、作曲:森田公一)や
「夜霧のハニー」(『キューティーハニー』エンディング、作曲:故 渡辺岳夫)なんかも作詞している。


歌謡曲も多く手がけ、代表作として懐かしの「かもめが翔んだ日」「迷い道」(歌・作曲:渡辺真知子)や
長渕 剛の元奥様 石野真子 の「春ラ!ラ!ラ!」(作曲:森田公一)、「ビューティフルネーム」
(歌:ゴダイゴ、作曲:タケカワユキヒデ、作詞は奈良橋陽子と共同)に携わっている。


CMソングも手がけ、あの「この木なんの木」(日立グループ、作曲:小林亜星)や
「パッとさいでりあ」(新興産業「さいでりあ」、作曲:小林亜星)も。
そんなアキラ、第6代「おかあさんといっしょ」の歌のおにいさんだったりして。(1981年4月~1985年3月)


歌の 堀江美都子 氏 は言わずもがな、アニソンの女王。


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1-11 ぼくは電車/水木一郎、林 幸生、森の木児童合唱団


作詞 伊藤アキラ/作曲・編曲 越部信義
1987年製作<フジテレビ「ひらけ!ポンキッキ」>


水木一郎(アニキ)と言えば、アニメソングの王者ですね。十数年前、コサキンのラジオ(TBS)で
出演した時、そのシャウトさにド肝を抜かれた記憶がある。そんなアニキも実は
第2代「おかあさんといっしょ」歌のおにいさんを経験しているから、人の経歴というのは
わかりませんねぇ。。(1976年4月~1979年3月)


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1-12 元気に一、二/ボーカル・ショップ


作詞 吉岡 治/作曲・編曲 越部信義
1961年製作<NHK「おかあさんといっしょ」>


おかあさんといっしょの初代体操のコーナーで使用された曲。
ボーカル・ショップ の歌が、いかにも当時の録音技術で良くある声という感じで、
昭和30年代音源マニアにはたまらないだろう。(そんなのいるのか?)
(というか、レコーディング技術か・・・)


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1-13 ジグザグおさんぽ/堀 洵子、眞理ヨシコ、こおろぎ’73


作詞 高見 映/作曲・編曲 越部信義
1974年製作<NHK「おかあさんといっしょ」>


フォーク全盛の当時らしく、ちょっとフォーキー(?)な、のどかな散歩風景が目に浮かんでくるような
さわやかな曲。


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1-14 おばけになろう/松熊由紀


作詞 片岡 輝/作曲・編曲 越部信義
1970年製作<NHK「おかあさんといっしょ」>


ズビズビズブダバ・・・ なんてちょっとブルースチックな要素も垣間見えるが、
子供向きの曲としてはどうよ・・・?というメロディ。ただ、子供向きを考慮
しなければ、これも作品として出来が高い。


作詞の 片岡 輝 氏 は1933年生まれ。TBS入社(ディレクター・プロデューサー)を
経て、1963年よりフリー。NHK関係の企画・演出、作詞・訳詞等に携わった後、
現在東京家政大学家政学部教授。


片岡 氏が作詞した有名な曲は、あの外国曲「グリーングリーン」や「未来少年コナン」、
「とんでったバナナ」などがある。今回の音源の歌い手である 松熊由紀 氏は、第12代の
「おかあさんといっしょ」歌のおねえさんである。(1974年4月~1979年3月)
現在は大学での幼児教育に関する講義や、自宅で子供にピアノを指導しているとか。


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1-15 にこにこぷん/肝付兼太、横沢啓子、中尾隆聖


作詞 井出隆夫/作曲・編曲 越部信義
<NHK「おかあさんといっしょ」>


ここから、言わずと知れた(と言っても僕は知りませんが・・・)
おかあさんといっしょ の8代目人形劇「にこにこ、ぷん」(1982年4月~1992年9月)の
音楽のオンパレード。横沢啓子の歌声がやけに耳に入って来ます。


作詞の 井出隆夫 は、この人形劇「にこにこ、ぷん」の作者。
しかーし!!なんと、ペンネーム山川啓介としても、矢沢永吉「時間よ止まれ」や、
青い三角定規「太陽がくれた季節」、岩崎宏美「聖母たちのララバイ」等、今でも
耳に残る曲の作詞を担当している。


歌の肝付兼太は、テレ朝の旧ドラのスネ夫、横沢啓子はドラミちゃんの声の方ですね。
横沢啓子の「ドラミちゃんのえかきうた」の歌を初めて聞いた時には違う意味でド肝を
抜かれたが・・・声は可愛いんですけどね。音程が・・・


中尾隆聖(なかおりゅうせい)氏 は、「それいけ!アンパンマン」の ばいきんまん の声も担当。


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1-16 のんびり・のびのび/高木 均、肝付兼太、横沢啓子、中尾隆聖


作詞 井出隆夫/作曲・編曲 越部信義
<NHK「おかあさんといっしょ」>


高木 均 氏 と言えば、「楽しいムーミン一家」の ムーミンパパ や、「銀河鉄道999」の
ナレーション、「となりのトトロ」の トトロ 役など。


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1-17 ホ!ホ!ホ!/森みゆき


作詞 伊藤アキラ/作曲・編曲 越部信義
1971年製作<NHK「おかあさんといっしょ」>


現在も「おかあさんといっしょ」で歌い継がれている名作品です。
「ホホホホゆれゆれゆれゆれ」の部分が覚えやすく歌いやすい、これぞ越部節真骨頂の曲。


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1-18 シュビ・ドゥビ・パパヤ/肝付兼太、横沢啓子、中尾隆聖


作詞 井出隆夫/作曲・編曲 越部信義
<NHK「おかあさんといっしょ」>


ついつい口ずさみたくなる、軽快なメロディー。
気が付かないで自然と口ずさみそうな、覚えやすいメロディ。


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1-19 元気でね/肝付兼太、横沢啓子、中尾隆聖


作詞 井出隆夫/作曲・編曲 越部信義
<NHK「おかあさんといっしょ」>


横沢啓子、声は可愛いんですけどね・・・


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1-20 さよならマーチ/林 アキラ、森 みゆき、瀬戸口清文、肝付兼太、横沢啓子、中尾隆聖


作詞 井出隆夫/作曲・編曲 越部信義
1984年製作<NHK「おかあさんといっしょ」>


これ、当時の「おかあさんといっしょ」のエンディングかな~?今のスプーの
「スプラッピ・スプラッパ」と同じく、エンディングにふさわしい、
明るく「バイバイ」できるような名作。


歌の 森みゆき 氏は、第15代「おかあさんといっしょ」歌のおねえさん。(1983年4月~1987年3月)
瀬戸口清文 氏は、「おかあさんといっしょ」の第8代体操のおにいさん。(1974年4月~1987年3月)


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1-21 もうすぐようちえん/神崎ゆう子・坂田おさむ


作詞 名村 宏/作曲・編曲 越部信義
1981年製作<NHK「おかあさんといっしょ」>


歌の 神崎ゆう子 氏は、第16代「おかあさんといっしょ」歌のおねえさん。(1987年4月~1993年3月)
坂田おさむ 氏は、第7代「おかあさんといっしょ」歌のおにいさん。(1985年4月~1993年3月)
今でも「おかあさんといっしょ」の作品を提供している、本来はシンガーソングライター。
本人を見てるとコミック系に思えるが・・・


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1-22 まいごのゆうれいホー/杉田あきひろ、つのだりょうこ


作詞 永田悦雄/作曲・編曲 越部信義
1999年<NHK「おかあさんといっしょ」>7月の歌


だんご3兄弟「けんたろうおにいさん・あゆみおねえさん」の後を継いだ、
第18代歌のおねえさんである つのだりょうこ 氏 と第9代歌のおにいさんである
杉田あきひろ 氏(ともに1999年4月~2003年3月)による名作。
杉田氏は当時週刊誌などで覚醒剤疑惑もあったっけな・・・


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1-23 チャオチャオ・またね/佐久間レイ、小桜エツ子、中尾隆聖、青木和代


作詞 井出隆夫/作曲・編曲 越部信義
<NHK「おかあさんといっしょ」>


9代目「おかあさんといっしょ」人形劇ドレミファ・どーなっつ!(1992年10月~2000年3月)の曲。


佐久間レイ と言えば、アニメで放映された「らんま1/2」のシャンプーを思い出す・・・
第2代キティ でもあるらしいが・・・


青木和代 氏は劇団NLTという劇団に所属していたらしい(後でちょっと触れます)。
「ドラえもん」でのジャイアンのママ役があるが、僕としては 「めぞん一刻」の
一の瀬おばさん(一の瀬花枝) の方が印象ある。


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1-24 正太郎マーチ/上高田少年合唱団


作詞 伊藤アキラ/作曲・編曲 越部信義
1963年製作<フジテレビ系テレビアニメ「鉄人28号」エンディング・テーマ>


横山光輝原作の漫画。1963年に白黒アニメが放送される。全84話。


当然生まれていないのでよく知らんが、越部さんと、当時は ~工房 を主宰していた
マルチな才能の持ち主、三木鶏郎を語る時には欠かせないアイテム。


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1-25 マッハGo Go Go/ボーカル・ショップ


作詞 吉田龍夫/補作詞 伊藤アキラ/作曲・編曲 越部信義
1967年製作<フジテレビ系+タツノコプロ テレビアニメ「マッハ Go Go Go」(1967年4月~1968年3月)オープニング・テーマ>


アニソンの中では「みなしごハッチ」と並んで越部さんの代表作品。
知らない人はいないくらいですね。やっぱりタツノコ。作詞 吉田龍夫さんも
言わずもがな、タツノコといえば吉田竜夫。吉田竜夫と言えばタツノコ。


吉田竜夫 氏は1932年生まれ、1977年没。株式会社竜の子プロダクション初代社長。
1955年「鉄腕力也」(梶原一騎原作)で漫画家としてデビューし、「少年忍者部隊月光」
(後にガッチャマンの原型となる漫画)などの作品を送り出す。


弟でマネージャーの吉田健二、漫画家の九里一平とともに1962年竜の子プロダクションを
設立、ディズニーの感銘を受け、オリジナル原作のアニメを制作する。


そういえば創業者吉田一族はタツノコから撤退していたみたいです。


「社長挨拶」
http://www.tatsunoko.co.jp/index2.html


2006年1月元旦
40年以上、竜の子は創業者の吉田一族を軸に、個人会社を貫いて参りましたが、
皆様ご存知の通り昨年の7月に上場会社の傘下となりました。


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1-26 紅三四郎/美樹克彦


作詞 関沢新一/作曲・編曲 越部信義
1969年製作<タツノコプロ テレビアニメ「紅三四郎」(1969年4月~1969年9月)オープニング・テーマ>


「紅三四郎」オープニング・テーマ
堀江美都子版の歌もあったらしい?


実は今回この曲を始めて聞いたが、かなり出来がよい作品。このころの越部さんは
何を作っても良作と言う素晴らしさ。1969年らしいエレキも微妙に取り入れるが、
作品の力強いメロディ・アレンジと美樹克彦の歌声がマッチし、最高の出来に
仕上がっている(と思う)


美樹克彦 氏は「ちょっと突っ張ったところが魅力だった青春歌謡の大スター」らしい。
知っている代表作としては小林幸子とのデュエット「もしかしてPARTⅡ」がある。
現在作曲家として活動中。


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1-27 みなしごハッチ/嶋崎由理


作詞 丘 灯至夫/作曲・編曲 越部信義
1970年製作<フジテレビ系+タツノコプロ テレビアニメ「昆虫物語 みなしごハッチ」(1970年4月~1971年12月)オープニング・テーマ>


越部さんのアニソン代表曲の一つ。嶋崎由理の(当時高校生?とも思えぬ)ハスキーボイスと
実は意外と早いテンポ、越部信義のアレンジが心地よい。実際のテレビ放映ではもっとテンポが速い。
これ、実際に演奏すると当時は疲れただろうな・・・と言う位。


嶋崎由理 は後に しまざき由理 としてGメン’75の「面影」(菊池俊輔大先生作曲編曲)をヒットさせている。


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1-28 樫の木モック/小野木久美子、コロムビアゆりかご会


作詞 丘 灯至夫/作曲・編曲 越部信義
1971年製作<フジテレビ系+タツノコプロ テレビアニメ「樫の木モック」(1972年1月~1972年12月)オープニング・テーマ>


私の彼は左きき?かと思うようなメロディラインだが、そちらは1973年。
歌の 小野木久美子 はアニソンを歌っていたようだが、今は かおりくみこ として活動している模様。


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1-29 けろっこデメタン/堀江美都子


作詞 丘 灯至夫/作曲・編曲 越部信義
1972年製作<フジテレビ系+タツノコプロ テレビアニメ「けろっこデメタン」(1973年1月~1973年9月)オープニング・テーマ>


言わずと知れた堀江美都子。「紅三四郎」の主題歌でアニメ歌手デビュー、「キャンディキャンディ」の
歌もこの方。


ちょっとマイナー調を聞かせ、相変わらず越部節炸裂の名作!!


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1-30 ドラえもん/内藤はるみ、劇団NLT


作詞 藤子不二雄/作曲・編曲 越部信義
1973年製作<日本テレビ系 テレビアニメ「ドラえもん」(1973年4月~1973年9月)オープニング・テーマ>


今や有名になってしまった、いわゆる「日テレ版ドラえもん」(通称?「旧ドラ」)の音楽を担当。
しっかし・・・どう聞いても「ドラえもん」の印象を受けない、汗臭い曲だ・・・
「ドラえもん」を抜きにすると、かなりセンスの光る良い作品なのだが・・・


旧ドラについては、当時「日本テレビ動画」(※日本テレビとは無関係なプロダクション)で
ドラえもんの製作に当たっていた 真佐美 ジュン 氏のページに詳しい。
http://mcsammy.fc2web.com/dr.html


歌・内藤はるみ 氏は、「日清ちびっこのどじまん」で堀江美都子 氏らと同時期に入賞したらしいが、
詳細は不明。


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1-31 風船少女テンプルちゃん/大杉久美子、ヤング・フレッシュ


作詞 丘 灯至夫/作曲・編曲 越部信義
1977年製作<フジテレビ系+タツノコプロ テレビアニメ「風船少女テンプルちゃん」(1977年10月~1978年3月)エンディング・テーマ>


なぜかフランス語炸裂(一部)


歌の 大杉久美子 氏は、昭和54年に始まった「テレ朝版ドラえもん」の主題歌を担当。


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1-32 ともだちがいっぱい 林 幸生、森の木児童合唱団


作詞 伊藤アキラ/作曲・編曲 越部信義
1988年製作<テレビアニメ「まんが日本昔ばなし」>


2枚目以下、時間の(何の?)関係上、収録曲のみ。


2-01 地球を七回半まわれ/杉並児童合唱団


作詞 阪田寛夫/作曲・編曲 越部信義
1966年製作<NHK「みんなのうた」>


2-02 冬の行進/NHK東京放送児童合唱団、杉並児童合唱団、西六郷少年少女合唱団


作詞 薩摩 忠/作曲・編曲 越部信義
1970年製作<NHK「みんなのうた」>


2-03 わたしの紙風船/山田美也子、こおろぎ’73


作詞 嶋岡 晨/作曲・編曲 越部信義
1976年製作<NHK「みんなのうた」>


2-04 勇気一つを友にして/山田美也子


作詞 片岡 輝/作曲・編曲 越部信義
1976年製作<NHK「みんなのうた」>


越部さんの子供向けソングの代表作の一つ。
2004年か2005年に公開されたと思われる、氏 のホームページにもそのように紹介されています。
http://www.koshibe.jp/


2-05 鳩笛ならそか/眞理ヨシコ


作詞 吉岡 治/作曲・編曲 越部信義
1962年製作<朝日放送第一回ホームソングコンクール入選作品>


2-06 幸せになるまで/眞理ヨシコ


作詞 吉岡 治/作曲・編曲 越部信義
1962年製作<朝日放送ホームソング>


2-07 風がひいてるバイオリン/中尾隆聖


作詞 井出隆夫/作曲・編曲 越部信義
1983年製作<NHK「おかあさんといっしょ」>


2-08 菜の花畑で思いだす/肝付兼太


作詞 井出隆夫/作曲・編曲 越部信義
1984年製作<NHK「おかあさんといっしょ」>


2-09 ゆかいな仲間/杉並児童合唱団


作詞 清水泰子/作曲・編曲 越部信義
1976年製作<コロムビアレコード「運動会用教材」>


2-10 ひとみ/籾山真紀子 指揮、はなぶさ室内合唱団、ピアノ 岩波佳代子


作詞 薩摩 忠/作曲 越部信義
1971年製作<昭和46年度・59年度学校音楽コンクール課題曲>


2-11 一度でいいから/ヤン・チェン
作詞 佐々木典夫/作曲・編曲 越部信義
2004年製作


2-12 River Song/ヤン・チェン


作詞 有馬葉子/作曲・編曲 越部信義
2000年製作


2-13 女学生/安達 明、コロムビア女声合唱団


作詞 北村公一/作曲・編曲 越部信義
1964年製作


2-14 通り雨/松坂慶子


作詞 伊藤アキラ/作曲 越部信義/編曲 甲斐正人
1983年製作<松坂慶子 アルバム「瞳をとじて」>


越部さんにしては珍しい、一般的な歌謡曲作品。
松坂慶子 氏 とは、音楽を担当したミュージカル「上海バンスキング」のつながりでしょうか。


2-15 ウェルカム上海/松坂慶子、志穂美悦子


作詞 串田和美/作曲・編曲 越部信義
1984年製作<松竹株式会社、株式会社シネセゾン、テレビ朝日提供作品「上海バンスキング」>


2-16 上海ベイブルース/上野千佳子


作詞 吉田健美/作曲・編曲 越部信義
1983年<原作:森川久美「南京路に花吹雪」イメージアルバム>


2-17 ミステリーはいかが?/上野千佳子 演奏:小林克己バンド


作詞 吉田健美/作曲・編曲 越部信義
1983年製作<原作:森川久美「南京路に花吹雪」イメージアルバム>


2-18 「チェンジ」~新しい世界~/土居裕子


作詞 横山由和/作曲・編曲 越部信義
<音楽座ミュージカルより>


2-19 しあわせはほらそこに/天地総子、久富惟晴


作詞者不詳/作曲・編曲 越部信義
1962年製作<東京労音ミュージカルより>


2-20 クラリネット超特急/インストゥルメンタル 演奏:コロムビア・オーケストラ


作曲 越部信義
1969年製作<コロムビアレコード「運動会用教材」>


2-21 ジャンピング・スターダスト/インストゥルメンタル 演奏:コロムビア・オーケストラ


作曲 越部信義
1981年製作<コロムビアレコード「運動会用教材」>


2-22 コンピューター・カーニバル/インストゥルメンタル 演奏:コロムビア・オーケストラ


作曲 越部信義
1982年製作<コロムビアレコード「運動会用教材」>


2-23 習作「幻想曲『静』」/インストゥルメンタル 演奏:コロムビア・オーケストラ


作曲 越部信義
1977年製作<学習指導要領準拠 中学校・高等学校用学校ダンス教材コード「運動会用教材」>、起案・監修 松本千代栄(お茶の水女子大学名誉教授)


2-24 京都賞「祝典序曲」/インストゥルメンタル 指揮:大友直人 演奏:京都市交響楽団
作曲 越部信義
<第19回京都賞式典ライブ>


・・・曲の感想と言うよりも、作家・歌手解説になってしまいました。
が、ここには書ききれませんでしたが、名作揃い!
ぜひ一度機会があれば、越部さんの音楽にじっくり触れてみてください。

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