往年のヒット曲レビュー(16)/恋の季節
2009年5月1日 / favorite CD
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◆ピンキーとキラーズ「恋の季節」
(Wikipediaより抜粋)
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1968年結成のボサノバ・グループ。ピンキー(今 陽子)は、1966年上京して いずみたく に師事し、1967年、15歳でビクターレコードよりソロ歌手として「甘ったれたいの」でデビューしたが全く売れず。1968年キングレコードに移籍後、ピンキーとキラーズのヴォーカリスト・ピンキーと、男性ボーカル4人ジョージ浜野(ギター、1941年1月1日 – )、エンディー山口(ギター、1945年6月12日 – )、ルイス高野(ベース、1947年1月14日 – )、パンチョ加賀美(ドラムス、1944年2月21日 – )という組み合わせで結成。山高帽(ダービーハット)をトレードマークにしていた。特に、デビュー時のピンキーの山高帽に黒のパンタロンスーツという出で立ちは目を引いた。
デビュー盤『恋の季節』のライナーノーツには『セルジオ・メンデスを目指す新進気鋭のグループ』と書かれていた。
デビュー曲の「恋の季節」(岩谷時子作詞、いずみたく作曲)は発売直後から爆発的ヒットを記録し、オリコンで17週間1位となるミリオンセラーとなり、レコード史に残る驚異の240万枚(キング発表による)を売り上げた。ピンキーの伸びのある歌唱力抜群のアルトと男声4人の低音の利いたコーラスの対比と振り付け、幼児までも口ずさめるほどわかりやすくそれでいて意味深な歌詞、そしてトレードマークの山高帽の斬新さが大ヒットへとつながり、「第10回日本レコード大賞新人賞」を始め、数々の新人賞を総なめにし、第19回NHK紅白歌合戦では男女混合グループとして初の出場を決めた。また1969年2月、同名映画が彼ら主演のもとに松竹にて製作され、公開される。
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第10回日本レコード大賞(1968年)の「作曲賞」「新人賞」を受賞したこの曲、今聞いても色褪せず逆に新鮮味を帯びている。大ヒットの要素として、上記のように大人から子供まで誰もが口ずさめ、かつ話題性もあるということは大事でしょう。そう、かつてのオバケヒット、「女のみち」のように。いずれも当時僕は生まれていないがw
ピンキーは1968年当時16、7歳。下の1969年「歌のグランドヒットショー」の映像を見ると、20歳代にも届かないピンキーの初々しさが新鮮であり、それを指し示すかのように目がキラキラと輝いている(ように見える)ところが何とも言えず好きだ。
1969年<NETテレビ(テレビ朝日)・歌のグランドヒットショー>
1969年2月には、同名の映画が作られている。
映画
また、ピンキーは歌がうまい。正攻法(?)とも言える歌唱法で、常に安定している。以下、紅白初出場にも関わらず、しかも17歳でこの肝が据わったような態度で場を楽しんですらいる笑顔・歌の安定さは、賛美の拍手を送らずにはいられない。
1968年紅白
そんな中でも、珍しい映像を見つけた。歌の途中で泣いているのだ。
なお、何年か前の特番で関口宏がこのシーンを見た時、「おおぉうかわいいねぇ」と発言したこの発言内容が、1968年当時の17歳ピンキーに対する大人の感じ方を象徴しているように思える。
1968年レコード大賞(1968年12月21日渋谷公会堂で開催)
1番はキラーズの演奏、以降はオーケストラ+キラーズという重奏で完成度の高い編曲になっている。
話は変わるが、上記の映像で途中まるで主人公かのようにド真ん中で指揮棒を振りフリ画面に移っているカリあげ君、もといオジサマは、この曲を作曲・編曲した、当時38歳の「いずみ たく」氏である。↓
<いずみ たく>
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(Wikipedia より抜粋)
1930年1月20日 – 1992年5月11日、日本の作曲家。元参議院議員(第二院クラブ)。東京都出身。本名は今泉 隆雄(いまいずみ たかお)。
歌謡曲(演歌調からシャンソン風、ブルース、ポップスまで曲調はさまざま)から、フォークソング、CMソング、アニメソング、ミュージカル、童謡、校歌と幅広いジャンルの曲を作曲。多作で知られ、総作数は15,000曲にのぼるという。1969年には佐良直美の『いいじゃないの幸せならば』が第11回日本レコード大賞を受賞した。また、「歌はドラマである」という自らのモットーに基づいて、「見上げてごらん夜の星を」「洪水の前」「おれたちは天使じゃない」「歌麿」「船長」「死神」など多数のミュージカルを手がけた。
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他には、「Love & Piece」のモットーもあったと聞いたことがある。代表曲としても名作が多い。
(一例)
・中村雅俊 ふれあい
・由紀さおり 夜明けのスキャット
・青い三角定規 太陽がくれた季節
・いずみたくシンガーズ 帰らざる日のために
・岸洋子 希望
・坂本九 見上げてごらん夜の星を
・佐良直美 世界は二人のために
・佐良直美 いいじゃないの幸せならば
・ザ・ドリフターズ いい湯だな
・ゲゲゲの鬼太郎
・手のひらを太陽に
・伊東温泉ハトヤホテル・伊東に行くならハトヤ
・チョコレートは明治(明治製菓)
・徹子の部屋(テレビ朝日系)のテーマ曲
1970年代前半、「いずみたくシンガーズ」なるものも結成したようだが、上記「38歳のいずみたく」と比べて、「いずみたくシンガーズ」時代にはちょっと何かを意識した模様・・・↓
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話は戻るが、この曲は紛れもなく「昭和」を代表する曲だと思う。
なお、作詞は越路吹雪のマネージャーであり、大御所作詞家の岩谷 時子氏だ。現在90歳を超えているはず・・・。
フランス・ギャル「夢みるシャンソン人形」の訳詩もしてましたね。
◇作品データ・歌手データ
ピンキーとキラーズ「恋の季節」(1st SINGLE)
作詞:岩谷 時子
作曲:いずみ たく
編曲:いずみ たく
発売:1968/07/20
品番:BS-865(キング)
オリコン最高位:1位
オリコン登場週数:41週(100位以内)
オリコン売上枚数:2,077,130枚
※ピンキーとキラーズ(歌手)
ピンキー:今 陽子(こん ようこ)(本名・今津 陽子 -いまづ ようこ)
生年月日:1951年11月1日
身長:168.7cm
出身:愛知県東海市
◇「恋の季節」チャートアクション
日付——-順位–累積売上 ※「累積売上」は、オリコン得点修正後のもの
1968/08/12 — 84
1968/08/19 — 63
1968/08/26 — 42 — 11,930枚 (1万枚突破)
1968/09/02 — 29
1968/09/09 — 12
1968/09/16 — 2 — (5万枚突破)
1968/09/23 — 1 — (10万枚突破)
1968/09/30 — 1
1968/10/07 — 1
1968/10/14 — 1 — (50万枚突破)
1968/10/21 — 1
1968/10/28 — 1
1968/11/04 — 1
1968/11/11 — 1 — (100万枚突破)
1968/11/18 — 1
1968/11/25 — 1
1968/12/02 — 1
1968/12/09 — 1
1968/12/16 — 2
1968/12/23 — 1 — (150万枚突破)
1968/12/30 — 1
1969/01/06 — 1
1969/01/13 — 1
1969/01/20 — 1
1969/01/27 — 3
1969/02/03 — 3
1969/02/10 — 5
1969/02/17 — 7
1969/02/24 — 9
1969/03/03 — 12 — 200.4万枚 (200万枚突破)
1969/03/10 — 13
1969/03/17 — 23
1969/03/24 — 23
1969/03/31 — 28
1969/04/07 — 35
1969/04/14 — 41
1969/04/21 — 47
1969/04/28 — 58
1969/05/05 — 71
1969/05/12 — 71
1969/05/19 — 90 — 2,077,130枚 (最終売上)
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